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日商2級工業簿記 おすすめテキスト


お薦めテキストと、その特徴
 
 後述の調査テキストの中から厳選した結果、推薦できると判断したものは以下の5冊です。

 ★日商簿記工簿2級(インデックスコミュニケーションズ)

 公認会計士であり、クレアール講師でもある五十嵐明彦著のテキスト。
 簡素なテキストは他にもあるが、工簿の本質的な部分に重点的に整理したメリハリの利いた内容となっている。
 勘定連絡図を各章毎に表記することで理解を深めようとしたテキストは唯一これだけである。


 ★山田裕其の日商簿記2級Livein合格セミナー工業簿記(TAC出版)

 TAC専属講師による講義風テキスト。読みやすい。
 工簿中心に講師をしている方だけあって、問題の考え方がスマートである。
 本質的な部分でも的を得ており、商簿から工簿に切り替わる際の発想の切り替えを、振替仕訳に象徴させて説明しているくだりは秀逸。


 ★最短で受かる!日商簿記2級講座工業簿記(早稲田経営出版)

 Wセミナー講師によるテキスト。無難にまとめている。
 他のお薦めテキストと比較した場合、総合原価計算の原価計算に関する図示が一番わかり易い。


 ★20日で合格する!日商簿記2級工業簿記最速マスター(東京リーガルマインド)

 経理学校LECの講師によるテキスト。
 製造間接費の公式法変動予算の解説は一番良いと思われる。
 総合原価計算の解説が少ないのが残念。


 ★新検定簿記講義2級工業簿記(中央経済社)

 原価計算の大家、岡本清先生等が書いたテキスト。
 全てにおいて解説が少ないが、基本的内容は網羅されている。
 但し、これだけではわかり難いので、バイブル的な利用が適している。


調査したテキスト及び出版社

 日商2級工業簿記の、主な市販テキスト20冊超を、独自の視点から調査しました。

 新検定簿記講義 2級工業簿記(中央経済社)
 段階式日商簿記2級(税務経理協会)
 林広行の私が教える日商簿記2級(日建学院)
 とおるテキスト 2級工業簿記(TAC出版)
 合格テキスト 日商簿記2級工業簿記(TAC出版)
 20日で合格する!日商簿記2級工業簿記最速マスター(東京リーガルマインド)
 山田裕其の日商簿記2級Livein合格セミナー工業簿記(TAC出版)
 日商簿記工簿2級(インデックスコミュニケーションズ)
 日商簿記2級工業簿記スピード攻略テキスト(DAI-X出版)
 ひとりで学べる日商簿記2級試験(ナツメ社)
 簿記検定に面白いほど受かる本 日商2級工簿編(中経出版)
 日商簿記検定教科書2級工業簿記(一橋出版)
 だれにでもわかる日商簿記2級工業簿記(一橋出版)
 最短で受かる!日商簿記2級講座工業簿記(早稲田経営出版)
 かみくだき日商簿記2級 工簿編(Gakken)
 日商2級工簿 完全独習 最短集中ゼミ(かんき出版)
 青葉の簿記(三修社)
 受かるぞ日商簿記2級(週刊住宅新聞社)
 他、東洋出版、大原出版、SEIBUNDO SYUPPAN、高橋書店、早稲田教育出版のテキストも調査対象としています。

調査のポイント

 調査するにあたっては、「重要論点は、何度も言葉として表し、難解部分は、シンプルに図示していること。」をポイントとしました。具体的には、以下のとおりです。

 導入部において、勘定連絡図を意識させるアプローチがなされているか。
 導入部において、工簿の特徴的な考え方である振替仕訳を、十分認識させているか。
 用語の整合性に務め、独学上混乱を起こさないように配慮されているか。
 材料費、労務費、経費の細部分類が、シンプルに覚えやすく整理されているか。
 製造間接費では、配賦の考え方を視覚的に説明出来ているか。
 総合原価計算では、製造の進捗状況と原価との対応がわかり易く説明されているか。

お薦め出来ないテキスト、そのワケ

 例えば、段階式日商簿記2級(税務経理協会)は、実は岡本清先生が監修したテキストで、どちらかというと新検定簿記講義2級工業簿記(中央経済社)を読みやすくした感じですが、内容はほぼ同じのようです。誤字が少し気になりました。

 同じ出版社でも、執筆者が変われば良し悪しも変わります。
 TAC出版の「とおるテキスト」がそうです。このテキストは、TAC講師の桑原知之氏が書いたテキストですが、内容は平凡に感じられました。
 また、同じ出版社のもので、「合格テキスト」があります。これは、講義用テキストのため解説が少なく、独学者には向かないと思います。

 また、経理学校の講師が書いたテキストとしては、大原簿記学校の堀川洋氏の書いた「かみくだき日商簿記2級工簿編」(Gakken)があります。解説に表等は多様していますが、図示は少なく、勘定連絡図が示されていませんでした。

 最後に、「簿記検定に面白いほど受かる本 日商2級工簿編」(中経出版)があります。著者の澤昭人氏は有名な方ですが、このテキストに限っていえば、論点が独特であるため、章立てがかえってわかり難くなっているように感じました。試験を度外視した学習としては面白いテキストだと思います。


※上記は、全て個人的な評価です。テキストを選ぶ際の参考ということで、ご理解くださるようお願い致します。




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